ちょっとまった!WordPressで企業サイトをつくるよりもconcrete5というCMSが適している理由

どうも僕です。最近concrete5というCMSを導入し、そのCMSとしての完成度に驚かされています。

シンプルな管理画面、直感的な操作はWordPressよりも軍を抜いています。今回は企業サイトを作成する際にWordPressとconcrete5のどちらを選ぶべきなのか?とともに、それぞれのメリットデメリットについてご紹介できればと思います。

ちなみにタイトルでは「…concrete5というCMSが適している理由」と書きましたが正しくは「concrete5というCMSが適しているかもしれない理由」です。長くなるのでちょっと省きました。

そもそもconcrete5とはなんなのか?

concrete5(コンクリートファイブ)というCMSを初めて聞いた方はなんのこっちゃわからないと思いますので簡単に紹介します。

concrete5はアメリカでつくられ、つい数年前にオープンソース化された新し目のCMSです。

どんなものなのかを一言でいうと「実際の画面を見ながら文章や写真を簡単に差し替えることができるホームページ運営のツール

…非常にわかりづらいですね。こういうのをひとことでうまく言えるコピーライティング力がほしいところです…

てなわけで、文章で書いても伝わりづらいかと思いますのでこちらのconcrete5公式動画を見れば一目瞭然です!(←最初からそれを出せって話ですよねw)

2分の短い動画なのでどうぞお気軽に!

なんかこの動画を見る限りでは、すごそうですよね!!

さらに詳しく見たいという方は20分版もありますので、興味があれば時間の許す際にでも!

紹介動画では、実際の画面から直感的に、まるでMicrosoftのWordで編集するかのごとく自由な発想でWEBページの構築ができてしまうのがよくわかります!

ページを実際の画面を見ながら、コンクリートブロックを積み上げるようにしてページを作っていきます。このことからconcrete5と名付けられたと言われています。

普通HTMLの知識のない人が、横に3つのブロックをfloatでつくって、その中に文字や画像をいれて…というとハードルはかなり高いです。が、このconcrete5はそれを直感的な操作でつくれてしまうというものになります。

WordPressよりもいいのか?

concrete5はWordPressと比較されることが非常に多いのですが、比較すること事態が間違っているように思います。

ですが、世界で最も使用されているCSMであるWordPressはどうしても比較対象になってきますよね。

そもそもWordPressはブログ更新を前提としたシステムです。それは無料で使えるアメーバブログやライブドアブログなどと同じもので、そもそも企業ページのようなものを作るサイトではないということ。

ですが、WordPressは簡単にホームページを更新できるという謳い文句で様々な企業サイトで使われています。

実際このサイトもWordPressで構築されており、ブログを書くということに視点を置くと非常に使いやすいツールであることは間違いありません。

要は、使い分けが大切なのです。

企業サイトであっても、WordPressで構築したほうが良い場合と、concrete5で構築した方が良い場合と両方があります。

ではそれはどんな時なのか?

WordPressでサイト制作したほうが良い場合

企業サイトをWordPressで作ること。それは決して間違った方法ではありません。ではどんなサイトであれば企業サイトとWordPressがマッチングするのでしょうか?

  • すでに枠組み(テンプレート)が決まっていて、決められて項目ごとに管理画面から文字写真を入力することでサイトを更新する仕様の場合。
  • お知らせを中心とした記事更新が主な場合。
  • 更新したい項目とほとんど修正不要のページが明確に分かれている場合。
  • サイト運営者が少数の場合。
  • HTMLなどの知識がなんとなくある。(Amebaなどのブログをやったことがある程度)
  • ある程度構築に予算をかけてもいい。

WordPressの場合、確かにサイトの更新はWEB制作の知識がなくても更新していくことはできます。

ただし、「この画像を右サイドのこの場所に配置したい。」「テキストをその画像の横にキレイに配置したい。」「やっぱり画像とテキストの位置を入れ替えてい。」「しかもそれをスマホでもちゃんと見えるようにレスポンシブ対応したい。」といった場合、ある程度のWEB制作の知識がなければ難しいのは明白です。

要はWordPressは操作方法が難しいのです。

もちろん上記の要望をWordPressで満たすようにカスタマイズすることはできるのですが、その分カスタマイズ費用が大きくなってきて予算が必要になってきます。それが良いか悪いかは個人の判断ですが、ページごとに自由にデザインを変更したい。といった要望には答えにくいのがWordPressでしょう。

concrete5でサイト制作した方が良い場合

今度はconcrete5の場合を考えてみましょう。concrete5の使い方などは上の動画をみて「なんとなく」理解しているとします。

concrete5の特徴はまさしく直感的な操作です。実際に表示されている画面を見ながら、その画面上でテキストや写真を自由に配置していくことができるので、Wordでチラシを作成している感覚でWEBページをつくっていくことができます。

  • ページごとに自由にレイアウトを変更したい。
  • headerやfooterなどの共通部分も編集できるようにしたい。
  • トップページやサービスの紹介ページも自由に変更したい。
  • 時期ごとにキャンペーンページを自分でつくりたい。
  • メインじゃないけどブログっぽいこともサイト内でやりたい。
  • スライドショーなども自分で編集したい。
  • サイトの管理者が複数いて、最終確認を責任者が承認するまで公開できないようにしたい。
  • しかも、できるだけ低予算がいい。

他にもたくさんありますが、とりあえずこれくらいにしときましょう。

再々述べていますが、concrete5の特徴は「直感的な操作」です。先にも述べたように、まさにconcrete5(コンクリートファイブ)の名のごとくコンクリートブロックを積み上げるように、サイトの内容を積み上げていけば整ったWEBページがつくれてしまいます。

Wordを触れる人であれば操作方法はすぐにマスターできるでしょう。あるいは、無料のホームページ制作サービスである「Jimdo」を使ったことがある方は、それに近いかもしれません。

実際に使ってみないことには、わからないかもしれませんが、WordPressのサイトを数十個以上作成してきた自分には、「あ、これは企業サイトには使いやすいツールだ。」という感想でした。

サイト制作者にとっても運営者にとっても両方が嬉しい設計

上の箇条書きの部分でconcrete5の方が低予算というのを書きました。それは一体どうゆうことなのか?具体的にお話します。

この低予算というのは、「WordPressに比べて」というのが前提に入ります。WordPressで様々なニーズに答えようとすると必ずと言っていいほどカスタマイズが必要になります。これはサイト制作者にとって、腕の見せどころであり、ちゃんと設計すれば素晴らしいサイトになります。

ですが、様々なカスタマイズを施すということはどうしても予算と比例する部分があり、独自のシステムを盛り込めば盛り込むだけ予算も上がってきいます。これはWordPressが自由な設計であると同時に、デフォルトの機能が少ないということが影響しています。

ほぼどんなことでもできるけど、デフォルトだとほとんど何も出来ない(ブログ運営の機能しか備わっていない)ということです。

一方、concrete5の場合は?

concrete5はそもそもが、企業サイトなどの運営のためにつくられたツールです。上で述べたサイト編集機能もそうですが、さまざまな機能がデフォルトで備わっています。例を出すと、

  • 直感的なページ編集・作成機能
  • スライドショー
  • テーマ編集機能(デザイン編集)
  • ブログ機能
  • SEO対策機能
  • Google Mapsの埋め込み
  • YouTube動画の埋め込み
  • サイトマップの作成
  • バージョン管理機能(バックアップのようなもの)
  • ユーザー・ページごとの権限の割り当て機能
  • 問い合わせフォーム作成
  • アンケート機能
  • アクセス解析ツールのタグ挿入機能
  • 他サイトのRSSの読み込み
  • などなど…

などなどあげ出したらキリがないですが、企業サイトに必要な様々な機能が最初から備わっているのです。

デフォルトで使える機能が多いということはその部分の開発が不要なので、低予算でサイトを構築できるというわけです。

まとめ

どうでしょう?ここまででWordPressとの違いはお分かりになりましたか?

今回はconcrete5が企業サイトに適している理由をご紹介させていただきました。ほんとにこの直感的な操作は実際に使ってみて欲しいところですね。デモ動画をみるだけでも何となくわかるので、動画を読み飛ばした方はぜひ見てみて下さい。

concrete5を使ったほうがいいのではないかと思われる企業団体

最後にconcrete5でのサイト運用が向いているのではないかと思われる企業や団体をご紹介しておきましょう。

  • 小学校や大学などの学校関連のサイト
  • 市町村などの公式サイト
  • 小規模なお店や美容室など
  • 期間限定のその期間に様々ななお知らせを流すキャンペーンサイト
  • 音楽フェスなどのイベントサイト
  • というか、更新が必要なほとんどのサイトに適していますw

逆にあまり適さないサイトといえば、個人ブログなどの時系列で記事がならんでいるようなサイトはWordPressの方が断然使いやすいでしょう。

結局のところ使い分けが大切です。

WEBサイトの制作を発注する場合、流行っているからという理由や、他も使っているからなどの理由でWordPressを選択するのを一回やめて、どんな風にサイトを更新したいのかを今一度、WEB担当者・制作者と話し合ってみることが大切なのではないでしょうか。

結局のどっちがいいかという話ではなく、このケースの場合どちらが適しているんだろう。ということをまず考えることが大切なように思います。

また今回の記事ではconcrete5のデメリットについてはあまり触れていないので、今度別の記事でconcrete5の苦手分野や気をつけることを書いていきたいと思います。

concrete5おすすめ書籍

自分で勉強されるという方はこちらの書籍が公式版です。若干バージョンが古いですが、基本的部分は抑えられているので勉強になります。