WordPress専用サーバーといえば、wpXが有名ドコロで、表示速度も早くて人気ですが、GMOがさらに早いのではないかと思われるレンタルサーバーサービスを開始しました。
それがGMO WP Cloud(じーえむおーだぶりゅぴーくらうど)というレンタルサーバーで、月々900円〜という低価格で超高速表示を実現することができます。
そもそもWordPressというのは、データベースを利用していることもあってサイトが大きくなるにつれてサイトの表示速度が遅くなってしまいます。
まずは公式のPVをご覧いただくと解りやすいかもしれません。
1. GMO WP Cloudのいいトコロ
1-1. 900円/月で超高速の環境をつくれる
基本料金は月額:900円と低価格。必要な機能はオプションで追加していくという仕様となります。
それぞれのユーザーの使い方に合わせてプランを作成できるので、無駄がなくていいですね。
1-2. 超高速フラッシュストレージFusion-io ioDriveを使用している
このFusion-io ioDriveというのはSSDよりもさらに早いフラッシュストレージとのこと。
公式サイトの情報によると「SSDと比較しても5~7倍のパフォーマンスを発揮する」とのこと。SSDというだけでもめちゃめちゃ早いのにその5〜7倍ってどれだけ早いんだ。
WordPressの表示速度で悩まれていた方はサーバーを移行するだけで解決できるかもしれませんね。
1-3. 急なアクセス増加でも「自動で高速化(最適化)」
バズなどで急なアクセス増加があった場合にも、サーバーがダウンして機会を逃すということがありません。
自動でサーバー負荷の割合をコントロールすることでサイトが表示されなくなるという最悪の事態を防ぐ仕様となっているようです。これはクラウドサーバーならではの利点。
1-4. セキュリティ対応、アップデートは自動でお任せ
サイトのバックアップ、リストア(復元)も標準装備されているので万が一の時も安心。
またここが他のレンタルサーバーと大きく違うところなのですが、WordPressのアップデートを自動で行ってくれるようです。
世界中で人気のWordPressには、その分敵がたくさんいます。サイトを攻撃して乗っ取ってしまおうという悪意ある人からの攻撃を受けています。
WordPressを最新バージョンに保つことはセキュリティの面からとても重要で、細かなバージョンアップを繰り返しながらセキュリティ対策を繰り返しています。WordPressを古いバージョンのまま放置しておくことはとても危険なので、バージョンアップを自動化してくれるというのは、かなり気になる機能です。
ただ、バージョンアップにはテーマの作り方やプラグインとの相互性という問題もあるので、そのあたりをGMOがどのように対応・責任をとるのか。というのは非常に気になる部分です。
参考記事:WordPressの自動アップデート
http://support.wpcloud.jp/2389/
1-5. 必要な機能だけ追加できる「オプション追加形式」のサーバー
サーバー容量の追加やサイトの追加などはオプション型。必要な分だけを設定して利用することができます。 そのままで使う初心者から中級者までサイト状況に合わせた設定が可能となるので無駄がなくていいですね。
1-6. 安心の365日24時間電話サポート
サーバー選びでここがかなり重要なポイントなのではないかと思うのですが、365日24時間電話サポートがついています。ふとした不具合やわからないことなどを24時間電話で聞けるというのはものすごいサービスですね。
これであればクライアント様のサイトも安心して置いておくことができます。
1-7. 解りやすいコントロールパネル
サーバーのコントロールパネルも非常にわかりやすくなっています。サーバーのコントロールパネルというと非常にとっつきにくいものが多いですがGMO WP Cloudはその点は問題なさそうです。
しかも珍しいのがコントロールパネルがレスポンシブ対応しており、スマホやタブレットからのアクセス時も非常に見やすいということ。
これであれば出先での急な対応もスマホやタブレットから行えそうです。クライアント様のサイトを預かるサイト管理者も嬉しい仕様ですね。
1-8. 無料お試し期間あり!
無料お試し期間が10日間用意されているのでその間にさまざまな機能を試すことができます。
- 早いとはいうけど、実際どれくらい早いのか?
- 管理画面の使いやすさは?
- 実際にどういったことができるのか?
などを試せるのでぜひ活用してみましょう!お試し期間中にスピードテストなどもできるので、今運用中のサイトを複製してスピードテストを行ってみると速度の違いが数値でわかるので参考になりますね。
参考記事:WP Cloudのサイトスピードは如何ほどなのか調べてみました
https://www.wpcloud.jp/2014/11/26/619
1-9. その他の標準仕様
- WordPressサイトを1サイト運営可能(※オプションで追加可能)
- 10GBのストレージ容量(※オプションで追加可能)
- データ転送量無制限
- 独自ドメイン使用可能
- オートスケール(アクセス増加時にシステムが自動で最適化)
- 30,000訪問/月(※オプションで自動追加)
- 1日1回の自動バックアップ(14日間保存)
- 任意のタイミングでバックアップを復元
- サイトコピー(GMO WP Cloud内のサイトを丸々コピー)
- キャッシュ設定による高速表示(ON/OFF切り換え可能)
- SFTP接続
- phpMyAdmin使用
- エラーログの確認
- ステージング環境(テスト環境:サイト公開前に確認が可能)
- アクセス数などをグラフ表示
- デフォルトプラグイン初期搭載
1-10. 別途オプション追加でできること
- サイトの追加(月額:100円/WP)
- 独自SSLの利用(年額:24,000円)
- ディスク容量の追加(月額:100円/10GB)
- 訪問者数の追加(1000訪問者につき100円加算)
- 固定IPアドレス(月額:200円)
2. GMO WP Cloudで気をつけたいトコロ
2-1. 訪問数超過時には料金が加算されることも
上の機能の部分でも書いているが、気をつけたいことは月の訪問者数が30,000を越える場合は価格が超過となるので、アクセス数が多い場合は課金される可能性があるので金額に差がでるかもしれません。その辺りは自身のサイトのアクセス数と相談する必要があります。
とはいえ、上限に達したからといってサイトが表示されなくなるわけではないので、常に最速の状態を保ってくれるメリットは大きいと思います。
2-2. WordPressの手動アップデートができない
上のメリットの部分でWordPressの自動アップデート機能について説明しました。これは非常に便利な機能なのですが、便利な半面「手動でのアップデートができない」ということになります。テーマやプラグインは今までどおり自身でのアップデートとなるのですが、WordPressのコア部分は自動で更新されることは知っておかなければなりません。
総評
足早に紹介していきましたが、全体的にみて自分は「アリ」なサーバーだと思います。WordPressのサイト運営においてどうしてもネックになってくるのがサイトの表示速度なので、その部分はこのGMO WP Cloudを使えば解消されると思います。
それにサイトの表示速度は、SEOにおいても重要なポイントですしね。
今のところ安定していておすすめのサーバーといえば「エックスサーバー」の名前が上がってきますが、この「GMO WP Cloud」もそのうち定番となってくるかもしれません。